John Lobb(ジョン・ロブ)はどんなメーカー?英国が誇る一生モノの紳士靴メーカーを紹介

John Lobb(ジョン・ロブ)は「靴職人の王」といわれるイギリスの高級革靴ブランド。高級素材ゆえの極上の履き心地と時代を超越する不変的な美しさを有します。
John Lobbの創業は、なんと1858年。本物志向の英国紳士から150年以上愛され続けるうえに、イギリスメーカー最高の名誉である英国王室御用達(ロイヤル・ワラント)を与えられています。
本記事で紹介するのは、John Lobbが辿ってきた歴史や他にはない魅力です。日本での入手方法も詳しく紹介しますので、英国紳士の心を掴む一生ものの高級革靴を手に入れてみましょう!

John Lobb(ジョン・ロブ)とは?どこの国のメーカー?

John Lobbは、イギリス人創業者のジョン・ロブ氏によって1858年に立ち上げられました。立ち上げ当初の拠点は、オーストラリアのシドニーです。
そして、John Lobbが最初に作っていたのは、ゴールドラッシュ時代の採掘者たちが金塊を隠すためのヒールが空洞になったブーツでした。
しかし、現在のJohn Lobbは高級革靴を提供しており、高級志向の英国紳士を虜にしています。John Lobbは革靴メーカーとして、どのような歴史を歩んできたのでしょうか?
続いては、John Lobbの詳しい歴史を解説いたします。

参考:John Lobb|伝統
John Lobb(ジョン・ロブ)の歴史

採掘者のブーツから、英国紳士愛用の高級品へと姿を変えたJohn Lobb。どちらも、成功者の人生を支えていることは共通です。
ここからは、John Lobbの歴史を紹介します。
1858年:John Lobb(ジョン・ロブ)氏によってオーストラリア・シドニーで創業
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John Lobbの歴史が始まった時、創業者のジョン・ロブ氏は29歳で見習いブーツ職人でした。若き日のジョン・ロブ氏は、自身の故郷であるイギリスからは遠いオーストラリア・シドニーでブーツ制作を始めて、成功を収めます。
ジョン・ロブ氏が制作したレザーブーツは、ゴールドラッシュの採掘者達に求められる機能性を有していました。
この成功で手に入れた資金で、ジョン・ロブ氏はロンドンに戻ります。そして、ジョン・ロブ氏がロンドンに戻ってから、自分の名前を模したブランド・John Lobbをスタートさせました。
1866年:ロンドンで初の店舗を出店

ジョン・ロブ氏は3年かけて、John Lobbの開店準備をします。37歳となったジョン・ロブ氏は1866年、リージェント・ストリート296番地にJohn Lobbの初店舗を完成させました。
1号店が完成した当初のJohn Lobbは、オーダーメイドのみを扱う高級革靴店でした。すぐに高級志向の英国紳士達を虜にします。
John Lobbは高級志向のビジネスマンに加えて、ヨーロッパの王族たちのお抱えブランドとしても人気を獲得しました。
1956年:英国王室御用達(ロイヤル・ワラント)の任命を受ける
John Lobbが英国王室御用達(ロイヤル・ワラント)を受けたのは、1956年です。英国王室御用達(ロイヤル・ワラント)は、本当に一流の商品・サービスでなければ受けられません。
エディンバラ公爵フィリップ王配とエリザベス女王2世、そしてチャールズ皇太子からもJohn Lobbにお墨付きを与えました。よって、名実ともに高級革靴メーカーの最高位に君臨します。

1976年:HERMES(エルメス)によって買収される
高級革靴メーカーとして破竹の勢いで成長を遂げたJohn Lobbですが、第二次世界大戦で苦難に立たされます。John Lobbの革靴作りには、人件費や制作にかかる予算といった莫大なコストがかかるためでした。
いくつか展開していた支店も、閉店を余儀なくされます。ここで救いの手を差し伸べたのがエルメスでした。
1976年から実質的にエルメスの傘下となったJohn Lobbですが、1号店のあるロンドンの店舗は現在も独立運営をしています。
John Lobb(ジョン・ロブ)といえば外羽根のCityⅡ(シティ2)!最初に買いたいモデルについて
名称 | City II(シティー・ツー) |
形状 | ストレートチップ |
羽根向き | 外羽根式 |
製法 | グッドイヤーウェルト製法 |
価格 | 195,800円(税込) |
City IIは、John Lobbの定番モデルです。計算された完璧なプロポーションは、まさに究極のエレガント。広い世代の方から愛されています。
最高級素材を使うだけでなく、腕利きの職人が数週間腕を振るって完成させる最高級品です。フォーマルからビジネスまで人生のあらゆる勝負どころで強い味方となるでしょう。
名称に入ってるIIの理由は、品番が8965番から7000番に変わった時に改称されたためです。
John Lobb(ジョン・ロブ)のその他モデル・名作
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John LobbといえばCity IIが特に有名ですが、他のモデルも人気です。
Lopez(ロペス)|カジュアルなコインローファーモデル
名称 | Lopez(ロペス) |
形状 | コインローファー |
羽根向き | ー |
製法 | グッドイヤーウェルト製法 |
価格 | 231,000円(税込) |
Lopezは、John Lobbを代表するローファーです。全体の雰囲気こそカジュアルですが、繊細なステッチとデザインによって、日常に馴染むドレッシーさを醸し出します。
Lopezのモデルは1950年から発表されていますが、いずれもフロントエプロンにハンドステッチが施されているのが特徴。
シンプルなデザインにまで品が感じられるのは、John Lobbだからこそです。Lopezはカジュアルとラグジュアリーという、一見すると相反する世界観を両立します。
Stowey(ストーウェイ)|ドレッシーなウィングチップモデル
名称 | Stowey(ストーウェイ) |
形状 | ウイングチップ(フルブローグ) |
羽根向き | 内羽根式 |
製法 | グッドイヤーウェルト製法 |
価格 | 266,200円(税込) |
Stoweyは、カントリーな味わいのボトムが特徴です。クラシカルなデザインと皮革の光沢感で、目を惹く存在感があります。
また、華やかな見た目以上にタフです。全周位に纏ったストームウエルトとやや高めのソールで、雨でも浸水しません。
Stoweyはラグジュアリーな見た目の美しさだけでなく、靴の実用性まで高く追求しています。美しい高級品を長く愛用したい男性にぴったりな革靴です。
William(ウィリアム)|エドワード8世が愛したダブルモンクモデル
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名称 | William(ウィリアム) |
形状 | ダブルモンク |
羽根向き | ー |
製法 | グッドイヤーウェルト製法 |
価格 | 216,700円(税込) |
Williamは、1940年代に創業者のジョン・ロブ氏が考案しました。すっきりと洗練された見た目が特徴です。
Williamが登場する以前ならモンクストラップシューズといえば、シングルストラップが一般的でした。
ベルトが2本となるブルモンクは、元イギリス王のウィンザー公爵からのオーダーでした。モデル名のWilliamは、ウィンザー公爵のファーストネームでもあります。
John Lobb(ジョン・ロブ)が購入できる店舗(国内)

John Lobbは、既製品とパターンオーダーであれば日本国内でも入手できます。
東京店
名称 | ジョンロブ 日本橋三越 |
住所 | 東京都中央区日本橋室町1-4-1 日本橋三越2F |
大阪店
名称 | ジョンロブ 阪急メンズ大阪 |
住所 | 大阪府大阪市北区角田町7-10 阪急メンズ大阪1F ジョンロブ |
名古屋店
名称 | ジョンロブ ジェイアール名古屋タカシマヤ |
住所 | 愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4 ジェイアール名古屋タカシマヤ7F |
福岡店
名称 | ジョンロブ 福岡岩田屋 |
住所 | 福岡県福岡市中央区天神2-5-35 福岡岩田屋本館5階 |
John Lobb(ジョン・ロブ)が購入できる店舗(イギリス)
続いては、John Lobbの本場であるイギリスで購入できる店舗を紹介します。
John Lobb London(ジョン・ロブ・ロンドン)
John Lobb Londonは、ビスポーク専門店です。John Lobbの創業者一族が営業しています。
日曜日が定休日であり、営業時間は10時から18時です。無料の靴磨きサービスを実施しています。
名称 | John Lobb London(ジョン・ロブ・ロンドン) |
住所 | 88 Jermyn St, St. James’s, London SW1Y 6JD イギリス |
公式HP | https://www.johnlobb.com/en_gb/ |
Harrods(ハロッズ)
Harrodsは、イギリスで有名な老舗の百貨店です。
多くの専門店が入っているなかに、John Lobbも入っています。
名称 | Harrods(ハロッズ) |
住所 | 87-135 Brompton Rd, London SW1X 7XL イギリス |
公式HP | https://www.harrods.com/en-jp/ |
John Lobb(ジョン・ロブ)を着用する・した有名人

英国紳士の憧れだったJohn Lobbは、多くの人に愛されました。有名人も例外ではありません。
ここでは、John Lobbを愛用する有名人を紹介します。
ショーン・コネリー|007シリーズ
ショーン・コネリーは、007シリーズの初代ジェームズ・ボンド役です。
John Lobbなど、英国王室御用達(ロイヤル・ワラント)の話題にはジェームズ・ボンドが外せません。そして、最もジェームズ・ボンドらしいといえばショーン・コネリーが挙がるでしょう。
スーツを艶っぽく着こなすショーン・コネリーの足元は、John Lobbのプレーントゥである場合が多いです。
チャールズ3世|現イギリス国王
現イギリス国王のチャールズ3世は、1968年からJohn Lobbの同じ革靴を履き続けています。チャールズ3世のファッションを語るうえで欠かせないのが「チャールズパッチ」です。
革靴の傷みやすい屈曲部分にパッチが当てられています。チャールズパッチ修理とも呼ばれて、物を使い続けたい人たちの間で人気です。
John Lobb(ジョン・ロブ)について知っておきたいこと
高級革靴として有名なJohn Lobbですが、正しい利用法にも注意しましょう。
ここでは、John Lobbを購入する前に知っておくと良いことを紹介します。
John Lobb(ジョン・ロブ)は何年履けますか?
John Lobbは、メンテナンスをすれば30年は履けるといわれています。基本的には丈夫ではあるものの、良いコンディションで長く愛用するにはメンテナンスは重要です。
素材は本革ですので履くほどに馴染みやすくなり、本革だからこそのエイジングも楽しめます。また、傷みが感じられたとしても修理が可能です。
日本でJohn Lobb(ジョン・ロブ)のオーダーメイドはできますか?
日本のJohn Lobbでは、パターンオーダーのみが可能です。
お近くのJohn Lobbで店舗スタッフに聞いてみましょう。
John Lobb(ジョン・ロブ)のサイズについて
John Lobbは一般的な靴のサイズに加えて、ウィズといわれる足囲でも合わせます。
サイズとウィズを考慮して、試し履きすると絶妙にフィットするJohn Lobbに出会えるでしょう。
英国紳士が愛する靴で極上の履き心地を
本記事では、John Lobbの歴史や魅力を解説いたしました。
お値段は張りますが、多くの英国紳士が憧れる本物の高級感を有しています。フォーマルからカジュアルまで、力強く支えてくれるタフさと美しさは他にはない魅力です。
あなたもぜひ一生ものののJohn Lobbを手に入れてみましょう!